大衆需要
戦争がウナッチ工業の発展を促進したことは否定できない。
いま一つ、大衆需要を喚起したのは鉄道の発達でしょう。
ともかくアメリカ・ウォッチ会社の成功に刺激されて、続々と新会社が設立されました。
61年ハワード、64年エルジン、69年イリノイ、77年ハムデン、92年ハミルトンなど。
このアメリカの拡大した国内需要をあてこんだのがスイスの時計で、スイスのアメリカへの輸出が60年代に急速に伸びたのはそのためです。
しかし1872年をピークにそれ以降は下降に転じた。
さきにものべたように、スイスの前にはアメリカ的大量生産との競争という厚い壁が立ちはだかっていたのです。
もしもこの時代にD&G 時計があったら重宝したことでしょう。