五感風呂 1
お風呂の灯りをただ消すだけ。
"さあ、五感をフルに働かしてリラクゼーションしましょう"なんて、香りの入浴剤はすすめてくれるが、狭ーいバスタブ、シャンプーやお風呂洗いやアカすりなんかの小物がひしめき合うようなバスルームじゃ、その気になれないという人、あるいは五感ってどうやったら働くの?という人にちょっといい方法を教えたい。
お風呂の電気を消すだけ。
とても不思議なことだが、こうすると、今まで聞こえなかったお湯の音が急に聞こえてくる。
聴覚を心地よく刺激するのだ。
もともと水の音というのは、人の心をいちばんなごませる。
ましてチャポチャポいうお風呂のお湯は、母親の胎内にいた時にずっと聞いてた羊水の音に似ているとかで、人開にとって究極の安らぎの音色となるらしい。
もちろん、嗅覚も研ぎすまされる。
入浴剤の香りが、天国の花園かなにかにいるような夢心地にさせてくれるのも、視界が遮断されたから。
そして触覚。
お湯じゃなくて、ふわふわのシルクのおふとんにすっぽり包まれているように感じたりするかもしれない。